イクスアールが東京消防庁の「デジタル技術の実装に係る公募事業」に採択され、協定を締結しました

イクスアール株式会社は、東京消防庁のデジタル技術の実装に係る公募事業の一環として「VR技術を活用した救急活動訓練の実現」を行う連携企業として採択され、2023年12月22日に連携協定を締結しました。

多数の傷病者が発生した現場での先着救急隊の救急活動をVR上で訓練

災害現場で多数の傷病者が発生する状況の訓練には、多数の人員と時間、コストがかかります。救急隊員の方々が当訓練をVR(仮想空間)内で行うことで、時間や場所に限らず少人数で訓練を行える環境づくりを目指します。

背景

東京消防庁では近年、救急出動件数が増加の一途を辿っており、隊員が資器材を準備して訓練を行うことができない状況です。VR技術を活用することで、広い場所や多くの資器材を使用しなくても、効率的に継続して技能管理を行っていきたいと考えています。

救急活動の訓練に関する行政課題

救急出動件数の増加

救急出動件数は年々増加の一途を辿っており、2022年(令和4年)中は過去最多の872,075件となりました。今後も救急出動件数は増加することが予想されます。

救急活動訓練の時間確保が課題

東京消防庁の救急隊は271隊配備されており、36秒に1回出動している計算となります。隊員個々の救急技術の向上を目的とした短時間の訓練は実施できても、多数の怪我人が発生するような特異な災害に対応するための訓練を実施することが困難な状況です。度重なる連続出動や傷病者の搬送を終えた先の病院から転戦出動する状況の中、救命技術を維持するための訓練時間の確保が課題となっています。

出動の合間のVR訓練で効率的に技能維持

災害現場などを仮想空間内でリアルに再現できるVR技術の活用により、「いつでもどこでも」、「短時間で」、「少人数で」、救急活動訓練が可能となります。
VRで訓練を行うことで、効果的かつ効率的に救急技能を維持することができる環境を目指します。

協定期間

2023年12月22日 ~ 2024年6月30日(期間延長の可能性あり)

報道発表詳細

東京消防庁 報道発表資料

https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-kouhouka/pdf/051225.pdf

デジタル技術の実装に係る公募事業の選定結果について

https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-kikakuka/koubo/digital/kekka.html