【名古屋市 Hatch Technology NAGOYA 2022】南部市場及びと畜場におけるベテラン職員の「経験や勘」を可視化し技術継承の課題を解決する実証実験を開始します

概要

「Hatch Technology NAGOYA 2022」は名古屋市が提示する行政課題、社会課題などに対して、先進技術を活用した解決策を持つ企業等を広く募集し、選定した実証プロジェクトに対する費用の一部負担やマネジメント等の支援を実施する取り組みです。

このたびイクスアール株式会社は、経済局中央卸売市場南部市場管理課様の行政課題「ベテランの技術を継承したい!南部市場及びと畜場のスマートファクトリー化」に資する解決策として、弊社の技術伝承・業務支援向け「ARマニュアル」を活用し、ノウハウの可視化と標準化、若手職員の育成に取り組みます。

「Hatch Technology NAGOYA」課題詳細:https://www.hatch-tech-nagoya.jp/solution/k03/

実証内容

現在、南部市場で限られたベテラン技能職員の方が対応している生産設備メンテナンス業務を、弊社のサポートにより動画マニュアル化することで、ペーパーレスにノウハウを可視化し、職員の方が、必要なマニュアルに簡単にアクセスできるようになります。

工程ごとの動画マニュアルを、ARグラスを通じて現実空間上に表示させることでハンズフリーかつ若手職員が1人で工程を学習し、対応できる環境を作ります。

南部市場 解体室の設備

現状の課題(経済局中央卸売市場南部市場管理課様の課題)

・機械応急修繕にあたる技能職員が今後定年退職していくため、ベテラン職員の持つ機械設備等の修理の技術・技能を残し継承していきたい

・機械が故障した際の対応にはこの技能職員の長年培ってきた経験や勘に頼っている部分が多く、新たな職員への技能承継や育成する時間が十分に取れないまま技能職員の定年を迎えてしまう可能性がある

・これまで、技能職員の培ってきた経験や勘については文書化されておらず、故障の対応方法も記録が少なく、データベース化もされていない。

・食品工場という特殊性から、ラインを停止できるのは最大30分であり、故障に対してすぐに対応できるよう、現在8名の技能職員で機械修繕の応急対応を行っている。

弊社ARマニュアルの導入により実証したい効果

・弊社のサポートにより動画マニュアル化することで、ペーパーレスにノウハウを可視化し、ベテラン職員の持つ機械設備等の修理の技術・技能を残し継承する。

・若手職員の方でも、必要なマニュアルに簡単にアクセスし、故障から30分以内に1人で対応できるようにする。

・工程ごとの動画マニュアルを、ARグラスを通じて現実空間上に表示させることでハンズフリーかつ若手職員が1人で工程を学習し、対応できる環境を作る。

・作業内容の記録を、自動で報告書として出力し、データベースとして蓄積する。

弊社の「ARマニュアル」ソフトウェアにより、ARグラス越しに表示されるマニュアル

今後のスケジュール

2022年8~2023年2月 実証に向けての調整、実証実施、結果取りまとめ

2023年3月      成果報告