【なごやまちなか実証】「NAGOYA CITY LAB」成果報告会で代表の蟹江が登壇しました

2025年3月14日に開催された名古屋まちなか実証「NAGOYA CITY LAB」成果報告会で、代表の蟹江が登壇いたしました。

「世界の実証実験都市なごや」を目指し、スタートアップ等が有する技術と民間フィールドとのマッチングや、実証実験の伴奏支援等を行う「NAGOYA CITY LAB」。今回の報告会では、今年度採択された6つのプロジェクトについて、6社のスタートアップ等から実証内容・検証項目・検証結果が報告されました。

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実証実験概要

GPSでは取得困難な屋内位置情報を MR ゴーグルの空間認識技術を使って取得し、火災発生や煙の充満、スプリンクラーの作動など、現実には再現が難しい災害発生時のリアルな様子を MR ゴーグル上に再現する「防災訓練 MR アプリケーション」を開発しました。

ナディアパークの図面や現地の情報を基に、建物内での火災・延焼発生、防火扉の開閉など、通常の避難訓練では再現が難しい事象をMRアプリケーションとMRゴーグルにより再現しました。

参加者はMRゴーグルを装着し、火災や煙、スプリンクラーなどの視覚効果や音声効果を通じて、現実さながらの避難を体験しました。また、煙に接触すると警告が表示されるギミックや、手動で開閉可能な防火扉なども実装し、訓練の没入感を高めました。

(MRゴーグルを通じて、火災発生や煙の充満、スプリンクラーの作動が現実に重畳表示される)

ナディアパークにて体験会を実施し、より緊迫感があり効果的な避難訓練が実施できるか、MR ゴーグルの操作性、システムの精度・安定性を検証しました。
体験会の様子は中日新聞に掲載して頂きました。

https://biz.chunichi.co.jp/news/article/10/99636/

検証した事項

本実証では、

・MRアプリを活用することで避難訓練を効果的に実施できたか、

・より緊迫感を感じられたか、

・MRゴーグルの操作性・ヘッドセットの装着感、

・システムの精度・安定性を検証しました。

ナディアパークでの体験会の際に参加者に回答頂いたアンケート調査を通じて、検証結果を収集しました。これらの検証を通じて、MRを活用した防災訓練アプリケーションの実用性と有効性を確認し、今後の市場調査や製品開発につなげることを目的としました。

実証の成果

体験者アンケートの結果、参加者の93.3%が「効果的」「とても効果的」と回答し、MRアプリの利用により効果的な避難訓練が実施できることが示唆されました。 特に、現実映像に炎や仮想避難者を重ねて表示することで、よりリアルな訓練が可能になる点が評価されました。

また体験者全体の96.7%が「リアル」「とてもリアル」と回答し、MRアプリの利用により緊迫感のある避難訓練が実施できたと評価されました。

一方で、ヘッドセットの重さや眼鏡との併用による不快感、空間アンカーのずれ、Wi-Fiやバッテリーの問題などの課題も明らかになりました。

当実証実験に関するお問合せ先

当実証で開発したMR訓練システムやXR技術にご関心をお持ちの方は、弊社ウェブサイトお問合せページよりご連絡ください。